ピルエットボードの使い方
ピルエットボードの使い方を紹介します。
ピルエットボードは軸足の下ににボードを敷くだけの手軽さが人気ですが、
正しい使い方を理解しておかないといつまでも軸が安定しません。
さらに恐ろしいのは、「軸を矯正する器具」であるがゆえに、
間違った使い方を続けていると軸の感覚が使う前よりも悪くなる可能性があります。
体に変なクセが付いてしまうと、修正するのが大変なので注意して下さい。
そんな風にならないようにここではピルエットボードの基本的な使い方のほか、
効果的な使い方の練習法なども紹介します。
ピルエットボードの基本的な使い方
ピルエットボードの使い方はとても簡単です。
バーレッスンやセンターの時に軸足となる足の下にピルエットボードを敷くだけです。
バレエシューズ、トゥシューズのどちらにも使えますが、最初はバレエシューズから慣らしていきましょう。
使い始めのおすすめ練習法
ピルエットボードを使い始めにおすすめの練習法を紹介します。
最初の頃は軸が安定していない分だけ、回転するとすぐに「ふらつき」が出るはずです。
まず最初はいきなり補助なしにボードの上で回転しようとは思わずに、
バーの前に立ってボードの上に軸足を乗せるだけの練習がおすすめ!
- ボードの上でパッセの状態で数秒キープ!
- それに慣れたら更にルルベで数秒キープ!
ふらつきそうになったらバーを持って上手く補助しながら、
まずはピルエットボードの滑り具合などの感覚を掴みましょう。
最初は思った以上に滑ってバランスが上手く取れないはずなので、
体がクネクネするようであれば両手でバーを掴みながらのスタートがおすすめです。
軸が安定してくるとボードの上でもふらつきが無くなるので、それまでは練習あるのみ!
常に意識をしておくポイント
普段のバーレッスンやセンターレッスンと同じように、
体を上に引き上げて1本の棒のようにキープする意識が大切です。
軸がブレていると滑るボードを使うことでブレも2倍増し・3倍増しになりますが、
軸が安定してくると本当に体をコマのようにくるくる回せるようになります。
注意点としては、ピルエットボードを使うとどうしても「回転だけ」に意識が向いてしまいがちになります。
パッセで骨盤が上がっていないか、背筋が伸びているかなど、
1回1回を意識して注意しながら行いましょう。
適当な姿勢のまま練習を繰り返すと、最初に言ったように体に変なクセが付いてしまうので注意して下さい。
ピルエットボードの効果的な使い方
基本的な使い方を体が覚えると軸の感覚が分かってくるので、
さらにピルエットボードを効果的に使っていくことができます。
最初は「軸」と「回転力」ばかりに目がいきがちですが、
実はピルエットボードって本当に色々な練習に使えるんですよね。
- 軸
- 回転力
- アームス
- パッセ
- ルルべ
- ピルエット
- フェッテ
- グランフェッテ
挙げればきりがありませんが、色々な型や技の練習に活かすことができます。
体の軸の感覚がとれるようになるとバレエ全体が向上するのがポイント!
続いて、実際にどのようにそれらの練習をすれば効果的なのかを紹介します。
ボードあり、ボードなしの練習を交互に行う
実際にピルエットボードで効果を感じたという人の多くの人がしている練習法です。
1度ピルエットボードに乗って練習を始めると、
ついついそればっかりをやってしまいがちになるんですよね…。
「もっと回りたい」「もっと安定させたい」という思いから、
オンボードの練習ばかりになってしまいがちです。
ただ、最も大切なのは「ボードを取り除いた時の自分のバレエ」ですよね?
5回ずつなど自分で回数を決めて、ボードありとなしを交互に練習すると徐々にレベルアップしていきやすいですよ。
人に見てもらいながら練習する
時々は人に見てもらいながら練習できる環境があるとさらに良いです。
自分だけの練習ではなかなか気付けないことでも、
人に見てもらうことで色々な問題が見つかるはずです。
例えば、私はボードの上に乗ると「滑ること」に自然と体が緊張してしまって、
無意識に体が若干後ろのめりになっていることが分かりました。
それを友達に指摘してもらったので重心を気持ち前方に傾けてあげると、
一気に安定したターンができるようになりました。
スタジオなどに持っていて、「鏡」と「人の目」を上手く活用しながら練習すると効果的ですよ。
動画で学ぶ!ピルエットボードの使い方
このマッケンジー・ジーグラーの動画自体は英語ですが、
ピルエットボードがどのように回るのかがとても分かりやすいです。
この動画のなかでピルエットボードがくるくる回る動きを見ていても、
ボード自体のバランスや形状の重要性(造り)が大切だということは分かりますよね。
もしボード自体の弓状に曲がっている左右の角度が違ったり、形状が適当で重心がブレていれば、それだけでアウトです…。
ピルエットボードの使い方はもちろん重要ですが、
きちんとした質の高いピルエットボードを使うことが大前提になります。
信頼できるおすすめの3種類のピルエットボードについては、
こちらの「ピルエットボードのおすすめBEST3」の記事を参考にしてみて下さい。